● 組 合 長 挨 拶 ●

 

















代表理事組合長 檜尾 康知
 令和6年6月24日改選

     令和7年9月29日 定例理事会挨拶

 急に秋めいてきた。長い夏がやっと終わり、これから牛の体調が変わる時期に入るので乳質等にも注意して頂きたい。8月1日からの乳価値上げで消費は伸び悩んでおり、飲用向けでは80%台のメーカーもあると聞いている。系統外を含めて97%の消費動向で大手が苦戦している。R7年7月現在の系統内酪農家は9,465戸となった。月平均50戸程度が廃業している計算になる。戸数が減少すると酪農関連事業が難しくなって来る。国も戸数を見て事業を決めていると思いますので1戸でも長く、新規、第三者継承を岡山県でもなんとか進めて行きたい。時折、第三者継承希望者から相談はあるが、国からの青年就農支援資金3,700万円以外の資金調達が難しい状況にあります。その資金借入も自己資金等の審査で厳しくなってきている。金融公庫からの資金借入には認定農業者が要件になっており、認定農業者には経営して2~3年を経ないと認定されない。そこで新規就農対策が進んでいかない。北海道ではJAの資金援助により新規就農しているが、我が組合は信用事業を持っておらず、資金を貸し付けるという事はやっていないので、知事特認ででも何とかならないかという話を進め、1戸でも増やしていきたいと考えている。9月に入って西日本は若干の逼迫状況にあるが、関東では余剰気味で推移している。今年度から15銭を5年間の基金造成により、脱脂粉乳対策を行うこととしているが、このままいけば6年度末で5万トン強あったものが8万トン強まで伸びてしまう状況にある。基金を1年目に発動するかどうかという状況になりつつある。1年目では基金造成できていない中でどう対応して行くのか。更なる積立をお願いする可能性が出てきている。例年、この時期には乳価交渉に入るが、8月値上げの影響が見えない中でどの指定団体も有額要求はかなり難しいとの流れになっているが四国生乳販連では3.5円/㎏を要求している。中販連でもどうするか話し合いをしているが、なかなか難しいだろうと思っている。一時期10万トンを超える脱脂粉乳があり、35銭を皆様から負担して頂き、代用乳の輸入置き換えを進め5万トン前後をキープしていた。何故35銭の積立を廃止したのか不思議でしょうがない。乳価値上げの影響で脱粉の積み増しが起こると思っていたが、8万トンまで増えそうな気配です。年末年始に向けて不思議な事に乳牛頭数は少ない中で生産量は100%を超えて行っている。初妊牛が2万頭足りない中で本来は今が一番少ないはず。2才以上も以下も一番少ない時期ですが、前年を超えている。恐らく今後半年くらいは少ない時期が続くので、どこかでは生産が落ちてくるだろうと予想されるが、暑い中皆さんが頑張って搾っていただいたのかとも思っている。岡山県は乳質がかなり悪化している。本来であれば肉転牛出荷される牛を搾っていると思っています。乳質適合率が50%台60%台の状況が地区によっては起こっている。そこで職員が何件も指導に行く地区もあるので、役員の皆様にも乳質向上への啓発をお願いしたいと思います。